いびきと睡眠時無呼吸外来
診療内容の概要
睡眠時無呼吸症候群は、眠っている間に呼吸が止まる、あるいはいびきをするという症状だけではありません。睡眠不足による日中の眠気や倦怠感のために、日常生活の質の低下、学習・労働能力の低下をもたらし、さらに周りの人達にも大きな損害を与えるような重大なトラブルや交通事故(例:スペースシャトル爆破事故、新幹線の予定停車駅通過事件など)を引き起こす原因になります。
また心筋梗塞や脳血管障害などの心血管系障害のリスクを高める危険因子であり、多大な社会的問題を有する病気であるということです。
それを早期の治療によって予防するのが、当外来の目的です。
近年、認知症と睡眠時無呼吸症候群の関係も指摘されています。睡眠時無呼吸障害のある人は、軽度認知障害(MCI)やアルツハイマー病の発症リスクが、健常者と比べ2倍近くになり発症年齢も若いことが報告されています。またCPAP治療により、軽度認知障害(MCI)、アルツハイマー病の発症を数年から10年ほど遅らせる事ができることも言われています。当科では、認知症・高齢者総合内科(もの忘れ外来)と連携し、認知症の早期の予防に努めています。

特徴・特色
睡眠時無呼吸症候群は全身疾患であり、医師、歯科医が協同作業で治療に取り組む疾患です。最初に一泊入院にて終夜ポリグラフ検査を施行し、脳波(睡眠の深さ)、血液中の酸素飽和度、無呼吸・低呼吸の有無など、患者さんの状態を正しく評価したうえで、治療を始めます。
治療法は、検査結果により主に①CPAP、②口腔装置などにより治療を行っています。
CPAP
シーパップと呼びます。鼻にマスクを着けて空気を送り込み、上気道の閉塞を防ぐ方法です。有効性、安全性が高く最も普及している治療法です。
常に、どこよりも早い最新鋭の機器の導入を行っております。月に一度来院していただき、カードに入力されている使用状況をチェックし、より快適に使っていただけるように心掛けております。
また外来は、待ち時間を可能な限り短くするように努力しております。

CPAPの装着
口腔装置
下顎を前方に突き出せるようにすることによって、気道が広がるように工夫したマウスピースです。
歯科大学である利点を生かし、効果的で、長期に使用していただけるような口腔装置の開発に努力しています。
主な対象疾患・治療項目
- イビキがひどい
- 夜間、呼吸が止まっていると指摘されたことがある
- 会議中、車の運転中に眠くなることがある
- 常に眠気がある
- 夜間、目が覚めやすい。
- 熟睡できない
- 高血圧を指摘されたことがある
- 夜間の頻尿
など睡眠時無呼吸症候群の疑いのある症状
診療日時のご案内
診療を希望される患者さんは必ず電話などで予約をお取りください。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
---|---|---|---|---|---|---|
午前 | ||||||
午後 |
- 第1土曜日のみ診療(令和3年7月より)
受付時間
初診と再診で受付時間が異なります。ご注意ください。
初診受付
8:50~11:30 / 13:00~16:00
再診受付
8:50~16:30
受付連絡先
お問合せの際には、番号をお確かめのうえ、くれぐれもお間違いのないようご注意をお願いいたします。
TEL | 046-822-8896(直通) |
---|
スタッフ
有坂 博史 |
常勤者は太字表示
フロアガイド
4F
