将来について
患者さんの気持ちに
寄り添える歯科医師を目指して

水谷 優花さん
歯学部 歯学科 5年次
歯学部 歯学科 5年次

Q1現在、どのようなことを学んでいますか?

4年次までは座学が中心でしたが、5年次になってからは臨床実習で実際の医療現場に入り、病院で患者さんの口の中を診ることが大半です。先生と患者さんのやりとりを聞き、私が座学で学んできたことを先生が行っているのを目の当たりにして、私自身もできるようになりたいという気持ちが強くなっています。

臨床実習では、治療の様子を見ながら唾液を吸引するバキュームを持ったり、薬剤を用意したりといったことをしています。実際に診ることで、どういう順番で治療を行うのかなど、座学で学んだことを確かめられる時間にもなっています。また、人の口の中は一人ひとり違っているので、たくさんの患者さんの歯を見られることはとても貴重な経験になっています。

これまでは病院や歯科医院で働く自分の姿がぼんやりとしたものでしたが、臨床実習に参加するうちに、少しずつはっきりしてきたように感じています。

Q2歯科医師国家試験に向けてどのような勉強をしていますか?

4年次のときにOSCE・CBTがあり、その際に作ったまとめノートや試験対策の書籍を使って勉強しながら、大学内の試験を受けて準備を進めています。

神奈川歯科大学では、すべての講義が録画されているので、忘れてしまったところや、学修しなおしたいときにいつでも見直せるので、とても役立っています。また、先生に直接質問するのはもちろんですが、先生のメールアドレスがオープンになっているので、いつでもメールで相談できます。分からないところがあると、みんな遠慮せずにメールしていますし、先生方も丁寧に教えてくださいます。

5年次になって、これまでは歯科医師の視点から学んできた知識が、患者さんの「痛い」から始まる疑問や不安に応えるという視点からも考えられるようになり、より広い視野で歯学を捉えられるようになってきたように思います。

Q3卒業後の進路について教えてください

歯科医師になるには、卒業後、1年以上の臨床研修を受ける必要があります。歯科のなかでも、義歯やう蝕、矯正などさまざまな専門分野があり進路に迷っていますが、先生に相談したところ総合病院という道もあると教えてくださいました。

総合病院のなかには、口腔外科だけでなく、一般歯科に対応する病院もあるので、そうした病院をこれから見学して考えようと思っています。

Q4将来の夢を教えてください

いちばん近い目標は、良いことも悪いことも相談しながら時間を過ごしてきた友だちと一緒に歯科医師国家試験に合格することです。

歯科医師になってからの夢は、目の前の患者さんにとって役に立つ存在になること。整形外科医の父や看護師の母の姿を見てきたこともあり、人の痛みをやわらげたり、人の役に立ちたいという気持ちが強いので、患者さんの気持ちに寄り添える、安心して治療を受けられる歯科医師になることが理想です。

これまでの歯科医療はむし歯などの治療が中心でしたが、歯科医師が活躍できる場所は多岐にわたります。今後は痛みをとるだけではなく、たとえば高齢者になっても安心して食べられるように、口の機能の管理もより重要になってくると思います。「食」は人の健康にとって大切なのはもちろん、大きな楽しみでもあると考えているので、そのためのサポート役にもなれるとうれしいですね。